今月の一冊 これだけは知っておきたい 「個人情報保護」 |
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情報を取得するところから消去するまで、一連のルールに則って取り扱わなければいけない個人情報。その個人情報の取扱について法的に定めたのが「個人情報保護法」だ。同法が求めている義務や実務上の注意点をくわしく解説する。ポケットサイズ判,75ページとコンパクトな一冊。これから初めて個人情報保護法について学ぶ人には最適な内容となっている。定義や個人情報の扱いなどが図解でも説明されていて、1時間もあれば読みきってしまうことができ、事前に特別な知識を必要としない点も優れている。
著者らはインターネット時代の情報セキュリティー対策に精通し、経済産業省の個人情報保護関連の研究会で委員を務める専門家だ。 まずは法令の対象となる「個人情報」を定義する。顧客情報はもちろん、盲点となりがちの社員の人事情報、家族情報の取り扱いにも注意を促す。また、アンケートで得た名簿をダイレクトメールに利用した場合や、本人の同意を得ずに学歴などが記載された書面を第三者に提示した場合など、思わぬところで生じる法令違反をわかりやすく解説している。対策には「個人情報保護方針(プライバシーポリシー)」の作成と公表が有効だとし、文書のひな形や公表の手順を分かりやすく示す。
ついに全面施行された個人情報保護法。企業の信頼を損なう個人情報の漏洩を防ぐためには、社員1人ひとりが同法を理解し、対策に取り組むことが必要である。 まだ「個人情報保護法」についてよく知らないという方は、ぜひ一読をお勧めする。
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