今月の一冊 ビジネスマンは必ず知っておきたい、2時間でわかる 図解 |
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どんな場面で、何をすると、法律違反になるのか? 顧客情報の収集・利用・管理のポイントはここです!
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個人情報保護法は、特定の個人を識別できる個人情報の取扱いに関する法律として、個人情報を単なる財産的な利益としてだけだけでなく、一人ひとりの個人の人格的な利益に直接かかわる権利として位置づけ重要視している。これからの会社経営では、営業スタッフが顧客を開拓するにしても、経営者が社員を管理するにしても、一人ひとりの個人情報を尊重し、その扱いに十分な配慮をすることが必要となってくる。
個人情報保護の視点を軽視する企業は、コンプライアンス(法令遵守)の意識に欠けた、信用に値しない企業として、取引先からの信頼を失い、市場で生き残れない可能性も生じてくる。他方、徹底した個人情報の保護を掲げて会社経営の現場で日々実践することができれば、その企業はコンプライアンスの精神が浸透している信用に値する企業として、積極的に評価されることになってくる。
本書は4つの章で構成され、1章では個人情報保護法は、これからの会社経営にどのような影響を及ぼすのか、という視点からビジネスマンなら必ず知っておきたいポイントに絞って解説され、ポイントさえしっかり押さえておけばビジネス現場で適切なリアクションがとることができることを述べ解説している。 2章では、個人情報を集めたり、利用したりするとき、どのような点に気をつけるべきかを「お客さまにアンケートをとるときの注意点は」「DMを発送する前に確認すべきことは」「顧客台帳の作成を別会社に依頼するときは」など分かりやすいようにケーススタディをまじえて解説。3章では、ビジネスのために集めた個人情報が「どこにあるのか」「誰が管理しているのか」「情報漏洩の防止手段をとっているのか」を会社の誰一人として把握していない。個人情報保護法のもとでの個人情報の管理はどうあるべきかを解説している。 4章では、個人情報を流出させてしまうと、「信用失墜」や「莫大な損害賠償」などの取り返しのつかないリスクとともに会社が大きなダメージを負うことになってしまう。個人情報保護法に基づき、企業は個人情報保護のためにどのようなリスク管理体制を築くかのポイントを解説している。 本書は、著者の弁護士としての立場から法律そのものを分かりやすく提起するとともに、現に起こっている、またこれから起こるであろうさまざまな個人情報をめぐるトラブルの要因、そうならないための方法を簡便に語った実用書といえる。 |
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