派遣社員とは、派遣元企業に雇用された労働者であって、派遣先企業の指揮命令を受けて業務に指示する者を言う。派遣先企業は、雇用契約において次のようなポイントに注意が必要である。
昨今、業務のアウトソーシングが進んでいるが、その一環として個人情報を取り扱う業務を委託することが増えている。しかし、その反面、委託先からの個人情報漏洩事故も多発している。
委託先の監督は、従業者の監督と同様に、個人情報保護法によって義務づけられている。万が一、監督を怠った結果として、委託先から個人情報が漏洩した場合、委託元は個人情報漏洩の責任追及を免れることができない。よって、委託先は「信頼できる企業」から選定する必要があるとともに、業務委託時は、委託先が法人・個人であるかを問わず、非開示契約を締結し、委託先への監督権限や損害賠償の可能性を担保しておかねばならない。加えて、漏洩の報告義務に関する条項は必ず盛り込んでおくべきである。
再委託は漏洩リスクが高いため、原則として禁止し、認める場合でも、厳格なルールに沿って行うこと。
委託先の監督 | 第22条 個人情報取扱事業者は、個人データの取扱いの全部又は一部を委託する場合は、その取扱いを委託された個人データの安全管理が図られるよう、委託を受けた者に対する必要 かつ適切な監督を行わなければならない。 |
個人データの取扱いを委託する場合に契約に盛り込むことが望まれる事項